Simboti
シンボッティの工房は家の裏手にある。畳2畳にも満たないスペースに簡素な工具と資材が所狭しと並んでいるだけの、本当に小さな空間である。
工房の中央にはバイスの据えられた作業台と廃品利用の腰掛けがあり、彼はそこに座って黙々と作業をする。
工房の隅に設置された短い鉄道レールの上で鉄片をハンマーでたたき、キーを作る。 横手にはとうもろこしやレイプ(ジンバブエの主要な葉野菜)の植わった猫の額ほどの畑がある。 シンボッティの工房はいつも来客が絶えない。近所から友人がフラリと訪ねてきては、よもやま話に花を咲かせたり、相談事を持ちかけたりしている。近所の人々からその人徳に厚い信頼を寄せられているシンボッティは、夫婦や家庭内の揉めごとが起こるとお呼びがかかる。彼は仲立ちとなって両者の言い分を聞き、解決に向けて働きかけるのである。 そんなシンボッティを人は「オリジナル・ショナマン」と評する。ショナ族元来の気質そのままに生きている男だからだ。
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