Nyanji
		ジンバブエの田舎に行くとニョキニョキとキノコが生えたように点在しているように見えるこの建物が彼らの居住空間だ。この建物は敷地内で一番大きなものでリヴィング件キッチンとして使われている。写真の右手にある木で囲われたスペースは炊事場である。
		この敷地内にある庭の大きな石畳がニャンジーの工房だ。そこには道具という道具もなく、ムビラは斧、金槌、ペンチといった少ない道具を使って器用に作られる。
		ニャンジーのムビラ作りは、まず山に行ってムクワの木を切り倒し、その木の塊からムビラのボードを彫りだす作業から始まる。ノコギリで切るのではなく、斧で削りながら徐々に形を整えていくのだ。
		ボードの完成後、スプリング素材の棒を、火を使わず金槌で叩いてキーを作っていく。1つ1つの作業にニャンジーの「気」が入る。
		ワイヤーでキーをボードに括り付け、チューニングを行った後、最後に火で熱した鉄棒を使って指穴が開けられ、完成となる。

　

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