Garikai Tirikoti
そして最後の作業となるチューニングは、ガリカイ氏自らの手で行われる。切ってきた木をボードにして磨く、素材となるワイヤーを叩いてキーを作る、出来上がったキーをボードに取り付けるなど、この工房ではひとつひとつの工程が流れ作業になっている。それらの作業は、ガリカイ氏にもとに集まって共同生活を送っている若者たちが分担して行っている。
材料になるムクワは、ハラレから北へ車で1時間ほどかかるドンボシャワという村で伐採してくる。ガリカイ氏は「工場で製材される板には油脂が塗られており、ムビラにはあまりふさわしくない」と言う。
チュトゥンギザのバスターミナル。ガリカイ氏の工房のあるチュトゥンギザは、ハラレから南へ車で1時間ほど走ったところにある。ハラレ周辺のタウンシップの中ではもっとも遠く、道中ジンバブエ特有の巨大な奇岩を見ることができる。
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