Mbira DzeNharira

ムビラ・ゼナリラのライブ演奏は決まって3rdアルバム収録の「Toputika Nheshungu」から始まることが多かった。


アルバムの中でこの曲はすぐにボーカルがかぶさるが、ライブの時はいつも30分くらいかけて前奏を演奏する。
これがまた心地よく、始まりの軽いトランスを観客にもたらしてくれるのだ。

   

やがて、その曲が終わりに近づいてきたところでいよいよ看板ダンサー「トンデライ」の登場だ。


トンデライがいつもの黄色い装束を羽織って準備体操を始めるかのように徐々にスピリットを体の中からリズムとともに揺さぶり出していく。
いつもの「神の棒」を体の前に突き出し、次々と観客を煽っていく。

「あなたのスピリッツを目の前に出しなさい」と言わんばかりに。

   

笑いながら最初は戸惑ってい た観客も徐々に心開いていく。
そのうち、トンデラは観客の前に行って棒を手渡し、渡された観客は踊らずにいられなくなる。

なんか知らないが、背中、いや、腰のほうから、ブルブルと震えてくるのだ。

   

そんなブルブルが始まってくると、その後のことはあまり覚えていない。いつも渦の中だ。

緊張が解けて観客全員がそれぞれの踊り方で、自由に踊っている。
その様相はまるで天国の雲の上で軽やかにスキップしながら、くるくると踊り跳ねているみたいだ。

とにかく、彼らのライブは気持ちがいい。全部がすっ飛んでしまう。楽しくてみんなニヤニヤしている。

 
   

そんな時間も過ぎ、夜はふけていき、やがてムビラ演奏が終わり、最後はいつもの太鼓とボーカルだけのシンプルなジンバブエの民謡を全員で合唱して終わりとなる。

   
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