Chris Mhlanga

クリスが初めてセレモニーでムビラの演奏を聴いたのは1960年、24歳のとき。若いクリスはその音色に強いインスピレーションを受け、自分で1つムビラを作ってみることにした。この時クリスはムビラアーチストになる気などさっぱりなかったのだが、クリスの作ったムビラを見た人々は皆そのクオリティの高さに驚き、自分にも作ってくれるように頼んだ。そんなわけで、クリスは頼まれると人にムビラを作ってやったり、たまにスピリチュアルなセレモニーに呼ばれて演奏したりするようになる。しかし実際のところ、1970年代まではクリスの本職は、生まれ故郷での農業であった。

1980年にジンバブエが独立すると、海外からの来訪者や観光客が増え始め、国内外のムビラに対する関心が高まっていく。クリスの仕事は徐々に、ムビラ制作、演奏、そして教えることがメインになっていき、ムビラという楽器を存分に知り尽くしたアーティストとして有名な存在になっていった。クリスが外国人にムビラ演奏を教え始めたのもこの頃で、イギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、日本、オーストラリア、スイス、南アフリカなど、世界各地から人々がムビラを習いにクリスを訪ねてくるようになる。

1994年、クリスはムビラアーチストとしてイギリスに招かれる。5ヶ月間のイギリス滞在中、彼はムビラのワークショップとレッスンを開講し、スコットランドへの演奏ツアーも行なった。そして翌95年、アメリカへ行く。テネシーでリチャード・セルマンらとパフォーマンスを行った後、イリノイ大学の民俗音楽プログラムのためにムビラ教師として6週間、教壇に立つ。その間にも、周辺のあちこちの学校や大学でコンサートを開き、とりわけ子供たちがムビラ音楽に親しめるよう努めたのである。こうしたクリスの活動は、ムビラ音楽とショナ文化への関心を喚起し、活発にしたといえる。そして2001年、クリスは再びアメリカに招かれ、イリノイ大学の音楽スクールで教えている

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