ハイフィールドにいた頃は、電気もあり工作器具も各種取り揃えていたのだが、村に移ってそのあたりが不便になったようだ。しかしジンバブエでは、電気器具を使わなくともいいムビラを作るのがプロの仕事というもの。それが証拠に今のブーレは、自然のエネルギーをムビラという楽器に投影し、野生の輪廻とでも言うべきものを作っている。 彼のムビラの特徴でもある剣のようなキーの形はハンマリングの過程のみで作られる。その後、他のアーテストがするようなヤスリでのチューニングやキーの形を整えるといったことはしない。その割にはキーが見事に美しく並んでいる。これは驚くべき技術である。
最初に鉄棒をピカピカに磨く
バータイプの共鳴具を作る作業
最後の仕上げのヤスリがけ
指穴部分も丁寧に仕上げる
出来立てのニュームビラ。 最近は海外との取り引きも多い彼に憧れて若者達がムビラの作り方を学びに来ている。 
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